随分何にも書いてなかったリハウスカテゴリー。ま、色々あったからまとめられなかっただけなんですけど。
何にも書いてないうちに、とうとう明日が竣工日。家の引き渡しとなりました。本当に建つのかと途方に暮れかけたこともありましたが、振り返れば早かったような。
実際細かい建具なんかの細工が終わってなかったりするんですけどね。間抜けな一家なので、テーブルや、カーテンや、あれやこれやと準備が間に合ってないところがあって、まだすぐに引っ越しはできないんですけど、まあ一区切りです。沢山の皆さんに関わってもらい、知恵を絞って工夫してもらい、暑い中一生懸命作ってもらいました。素直に感謝しております。区切りの日の前夜というのに、結構冷静です。静かに盛り上がっていきます。
あんまりリハウスネタ書いてないんですけど、あれよあれよと遂に上棟式(=棟上、建前)を迎えました。
コンクリートの基礎だけだったところに、ドンドンドーンとクレーンを使って次々と組み上げられる柱と梁。敷地が狭いために資材が充分に広げられず、「どこだー探せー」と木材を一本一本(いろはと数字でパーツひとつひとつにナンバリングがしてある)探しながらのてんやわんや。パズルを組み立てるようで、見ている分には楽しいです。
今日は気温がぐんぐん上がって、4月としては異例の真夏日に。皆さんに差し入れたアイス(ガリガリくん)が喜ばれた。
作業スペースが狭いのと、意外と木材が多いため、すべてを組み上げるのは1日では無理とのこと。二階の梁より上がまだなのですが、上棟式はやってしまいます。
弊串(へいぐし。家のお守り。お札、扇など)を掲げて、拝んで、お神酒を二口(ひと口は縁起よくないらしい)。高所恐怖症ですが、上ってよかったです。昔からの敷地なのに、ちょっと視点が変わるだけで新鮮に見えます。
地方によっては、近所の人に対して「餅まき」をするようで、うちの近辺でも昔は当たり前にやってたらしいんですが、今回は割愛です。最近は誰もやってない様子。
今日は地鎮祭でした。昨日までの好天が嘘のような風雨!普通は逆ではなかろうか。ぬかるみにテントを張った中での儀式となりました。
ま、感想としては「意外と呆気ないもんだな」ということです。
祝詞にお祓い(お神酒、塩、米、紙吹雪。すこしきれい)、そしてエイエイエイ!と鍬入れ。玉串を奉って、パンパン。例によって、父親の代理で鍬入れやら何やらさせてもらいました。そうたびたび機会もないですし。
これで、いよいよ建てる方がスタートします。まず地盤改良工事。
スペースが沢山あるのをいいことに、高校生くらいの頃から買った雑誌のほとんどがダンボールに詰め込まれ、押し入れに眠っていたのですが、こういう節目ですから整理整頓を余儀なくされております。少し夜にヒマができたので、1冊1冊眺めては縛って捨てるのと、スクラップするのと、そのまままた箱に戻すのと。
画像はsmartにあったFPM田中はん(当時)ディレクションの『GIRL OF APRIL K.K.』。
いよいよ今日から工事着工です。
偶然にも今日は父親の誕生日。この家の再生に実に相応しい。というのも、今回のこの改築という大事業、まず「父親の介護をより快適な環境で」というところがそもそもの出発点だからです(うちは恥ずかしながら「ビフォーアフター」に登場しても不思議はないような問題だらけの古い町家なのです)。
まだ完成にはしばらくかかるけれど、父親に対して一世一代のプレゼントができるかなと、少しわくわくした気持ちです。ま、お金は出さないんですけどね僕は。
まずは、まああんまり細かく説明しませんけれど、古い土蔵がありまして、それはもう2001年の地震でガタガタになり、まあそれ以前から家人は滅多に立ち入らないという厄介な代物があったのですが、その解体から。
朝の8時に現場に行ってみれば既に20人弱の解体業者のおじさんたちが円陣を組んでるではありませんか。景気付けのお神酒を1杯やって、「いくぞ!」「オー!」の掛け声勇ましく、埃まみれの多量のガラクタをちぎっては投げちぎっては投げ(ちぎらない)。夕方にはすっかりからっぽになりました。
明日からはいよいよガンガン解体です。更地が現れるぞ!
ところで。昨日から仮住まいに生活を移しているのですが、ケーブルテレビがない!自室でネットができない!風呂が寒い!の三重苦でヘレンケラーです。
地上波しかテレビ見れないのが痛い。痛すぎる!(民放が3チャンネルのみ)
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